横田基地における人員降下訓練の再開等について(平成31年1月11日掲載)
在日米軍横田基地から防衛省北関東防衛局を通じて、以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。
なお、防衛省北関東防衛局から在日米軍横田基地に対し、今週行われた訓練において、2日連続でパラシュートが機能しない事態が発生していることから、日米合同委員会合意の遵守に努め、周辺住民に与える影響を最小限にとどめ、安全対策を徹底し、さらなる公共の安全に配慮するよう申し入れております。
また、横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会は、本件について、以下のとおり口頭で申し入れております。
情報提供内容
1月8日及び同月9日の人員降下訓練中に発生した事案について
- 第374空輸航空団は、今週実施された人員降下訓練にて使用されたパラシュートを一時使用停止する事を決定した。
- 我々の専門チームが、本件に関する綿密な調査を行い、横田基地において同種のパラシュートの使用を開始する前に、リガー(パラシュートの整備士)の再訓練を行う予定である。
- 一方で、来週には、別の部隊により、違う型のパラシュートを使用した人員降下訓練を再開する予定である。
- 安全は我々の最優先事項であり、来週に訓練を実施する部隊は熟練しており、訓練の用意が整っていると確信している。
- 我々は、これまで起きた全ての件を深刻に受け止めている。
- 本件は、パラシュートが機能しなかったことによるものであり、パラシュート兵はこのような事態における方針と規則を守り事態に対応した。
- それにより、パラシュート兵自身と我々を取り巻く人々の安全を保証した。
- 我々は、全米軍が熟練度を向上かつ維持し、ミスが発生する可能性を最小限にできるよう、継続的及び繰り返しの人員降下訓練を行っている。
- 我々は、我々のチームが今後この訓練を実施するに当たって、できる限り安全で効果的に行っていけると確信している。
人員降下訓練
訓練日
平成31年1月14日(月曜日)から同月17日(木曜日)までの4日間
午前6時から午後10時までの範囲で実施予定
内容
横田基地所属のC-130J輸送機により実施
期間中の延べ降下人数は150名から200名程度の予定
その他
訓練の予定については、諸事情により変更される場合がある。
口頭要請内容
要請日
平成31年1月11日(金曜日)
要請先
在日米軍横田基地第374空輸航空団司令官
防衛省北関東防衛局長
横田防衛事務所長
要請内容
本日、防衛省北関東防衛局より、横田基地において平成31年1月8日及び同月9日に連続して発生したパラシュート落下事故について、原因はパラシュートの機能不全であったとし、同型のパラシュートを一時使用停止とした上で、綿密な調査を行うとともに、再使用時までにはパラシュート整備士の再訓練を行う旨の情報提供があった。さらに、今回使用したパラシュートとは異なる型のパラシュートを使用して、1月14日から人員降下訓練を再開するとの情報提供もあった。
昨年4月以降、同様のパラシュート落下事故が相次いで発生しているにも関わらず、異なる型のパラシュートを使用するとはいえ、事故の原因究明が十分になされないまま事故発生後数日で訓練を再開することは、周辺住民の不安をより増大させるものであり、極めて遺憾である。
また、当協議会ではこれまでも、国民の祝日には航空機の飛行等を行わないよう求めているが、訓練が再開される1月14日は「成人の日」であり、基地周辺自治体の多くでは成人式が予定されている。
ついては、下記のとおり、改めて要請する。(注)
(注)国に対しては、「ついては、以下のことについて対応するよう、米軍への申し入れを強く要請する。」と要請
要請事項
- 今回の落下事故について、調査委員会における徹底的な原因究明を行い、関係自治体に速やかに情報提供を行うこと。
- 事故原因が明らかになるまでは、同型のパラシュートを使用しないこと。
- 成人の日(平成31年1月14日)には、人員降下訓練を実施しないこと。
- 訓練の再開に当たっては、徹底した安全対策を講じ、横田基地周辺地域へ影響を及ぼさないこと。
関連情報
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