大切な人を亡くした方へ~グリーフケア~
グリーフ(悲嘆)ケアとは
大切な人を亡くした時に起きる様々な反応のことを「グリーフ(悲嘆)」と言います。
大切な人の死は誰もが経験することですが、そこから生きていく道のりは一人ひとり違います。
悲しみを持ちながらも、少しでもこれからの人生で安らぎを感じる時間が訪れることを願っています。
さまざまなグリーフ(悲嘆)
こころの反応
- 何も感じられない、やるせなさがある、寂しさ、孤独を感じる
- 自分を責める、怒りを感じる など
からだの反応
- だるい、眠れない、食欲がない、疲れやすい
- 持病が悪化する、頭痛、肩こり、めまい、動機
行動の変化
- 誰にも会いたくない、集中しづらい、落ち着かない、涙が溢れてくる
- 故人とゆかりのあるものをいとおしむようになる
- 個人との思い出の日(誕生日や命日など)が近づくと気持ちが落ち込む など
こどもの反応
- 自己中心的になる
- こども返りをする
- 言葉以外の手段で自分の気持ちを表現する(作文、絵、遊びなど)
グリーフ(悲嘆)を経験した時に役立つこと
生活リズムを整えましょう
大切な人を亡くすとそれまでの生活習慣が大きく変わったり、からだや心が不安定になることで、体内時計が正確に時を刻めなくなることがあります。このような時は、意識的に一定の生活リズムにするよう心がけていきましょう。
- 朝は同じ時刻に起きる
- 起きたらすぐに日光を浴びる
- 1日3食、できるだけ同じ時刻に、栄養バランスのとれた食事をとる
- 体を動かす
- 1日中1人きりで悲しみ続けている場合には、家族や親しい友人と話す時間をつくることや、以前行っていた活動を再開してみる
- 暖かいお風呂にゆっくり入る
- 睡眠薬代わりの飲酒はやめる
リフレッシュしてみましょう
辛い気持ちを感じているときに、思い切って普段の行動を変えることで、気持ちが和らぐことがあります。美味しいものを食べる、お風呂やシャワーにゆっくりつかるなど普段できることから、以前行っていた趣味や運動など、少しでも興味が持てることがあれば試しに行ってみましょう。気持ちが和らぐ活動があれば、ぜひ続けてみてください。
人とのふれあい
信頼できる家族や親しい友人、故人がお世話になっていた医師や看護師さんに気持ちを打ち明けて、支えてもらうことも大切です。悲しみが大きすぎることや、新しい生活になじめなかったりすることは恥ずかしいことではありません。
あなた自身が困っている人を見たときに支えになりたいと考えるのと同様に、周りの人たちもあなたの支えになりたいと思っているはずです。そして、悲しみの程度がとても強い場合には、心のケアの専門家に相談してください。
Baby Loss Awareness Week・ピンク&ブルーリボン運動
毎年10月9日から15日は、Baby Loss Awareness Week~亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる1週間~として国際的な啓発週間とされています。
流産・死産・新生児死等で赤ちゃんを亡くしたご家族への心のケアや支援の必要性について意識を高め、お空の赤ちゃんへ共に想いを寄せることで、希望を失いかけているご家族の孤立を防ぎ「ひとりじゃないよ」と生きる力を支えることを目的としています。
そして、短い時間でも家族に幸せをくれた赤ちゃんの命を讃える大切な機会です。
また、流産・死産・新生児死などで赤ちゃんを亡くし、深い悲しみの中にいるご家族を支え、心の支援の必要性を社会に啓発する国際シンボルマークとして「ピンク&ブルーリボン」が使われています。
各種資料について
国及び東京都では、グリーフケア等に役立つ各種資料の作成及び情報発信を行っています。
- 産科医療機関スタッフのための流産・死産・人工妊娠中絶を経験した女性等への支援の手引き(厚生労働省 子ども・子育て支援推進調査研究事業)(外部リンク)
- 小児医療機関スタッフのための子どもを亡くした家族への支援の手引き(厚生労働省 子ども・子育て支援推進調査研究事業)(外部リンク)
- 母性健康管理サイト女性にやさしい職場づくりナビ(厚生労働省委託事業)(外部リンク)
- 働く女性が流産・死産したとき(厚生労働省委託事業)(外部リンク)
- 働く女性が流産・死産と言われたら(厚生労働省委託事業)(外部リンク)
- 流産・死産後の体調について(厚生労働省委託事業)(外部リンク)
- 大切な人を突然亡くされた方へ(東京都福祉保健局)(外部リンク)
このページに関するお問い合わせ
子ども家庭部子ども子育て支援課母子保健係
電話番号:042-564-5421 ファクス番号:042-590-1226
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