地域猫活動について
飼い主のいない猫をかわいそうと思って餌を与える人がいます。
一方で、その猫のふん尿などで困っている人もおり、地域住民の間でのトラブルや苦情の原因となります。
このようなトラブル等を解決するため、市では「地域猫活動」を支援しています。
飼い主のいない猫とは
猫は元々、人に飼われている動物です。飼い主のいない猫とは、人に捨てられたり、迷子になってしまった猫とその子孫です。
飼い主のいない猫は、常に病気や交通事故等の危険にさらされているため、その寿命は4~5年といわれています(室内飼育の猫の寿命は10~15年)。
地域猫活動とは
「地域猫活動」とは、飼い主のいない猫によるふん尿や鳴き声などの問題を地域の環境問題として捉え、地域住民、地域猫の問題解決に取り組んでいるボランティア、行政が適切な役割を分担して連携・協働し、地域猫として適正な管理を(見守り)行い、将来的には飼い主のいない猫を減らしていこうという活動です。
具体的な対策
1 増やさない
地域にいる飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を行い、現在いる個体数から増えないように繁殖制限を行います。
2 集めない
適正なエサやりを行います。
エサを与える場合には、置きエサは厳禁です。手術を行った(または行う予定)猫にだけ、毎日同じ時間で、必要最低限の量を与え、食べた後はすぐにお皿を片付けて清掃します。
対象の猫以外には、エサを与えてはいけません。
また、エサの時間に間に合わなかった猫には、時間をずらしてエサを与えてはいけません。
3 ふん尿被害への対策
猫のトイレを設置することで、ふん尿の被害を減らします。プランターなどに園芸用の土を入れて、猫のふんとまたたび混ぜることで猫のトイレになります。猫のトイレは、地域に多いほうが効果があります。
TNRを行いましょう
TNRってなに?
T(Trap)=捕獲する
N(Neuter)=不妊・去勢手術をする
R(Return)=元いた場所に戻す
地域猫活動を行う上で、基本的なルールとなります。
また、TNRを行った猫には、手術済みである印として、必ず耳にV字カットを行います。
猫は出生後4か月程度で発情し、種類にもよりますが年に2から4回、一度に4から8頭の子猫を出産します。
非常に繁殖力が高い動物であるため、手術をしていないとあっという間に繁殖してしまいます。
そのため、地域で活動を行う場合は地域にいる飼い主のいない猫すべてに対し手術を行う必要があります。
TNRを徹底的に行うことで、将来、飼い主のいない猫の数は着実に減少します。その結果、飼い主のいない猫に対する苦情等もなくなり、人間が住みやすい環境が訪れます。
市では、飼い主のいない猫対策として、不妊・去勢手術にかかった費用に対して、補助金の交付をしています。
飼い主のいない猫 不妊・去勢手術用捕獲器を貸出ししています
飼い主のいない猫の繁殖制限手術を目的とした猫の捕獲に限り、捕獲器の貸出しを行っています。
御希望のご希望のかたは下記までお問い合わせください。
現在、猫を飼っているかたへ
室内飼育を徹底しましょう
「猫は外で自由に過ごすのが幸せ」というのは、人間の勝手な考えです。
外の世界は、猫にとってとても過酷で、危険な環境になります。
猫を危険から守るのも飼い主の責任です。
愛猫を安全で大事に飼うためには、室内飼育を行いましょう。
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