東京都内で伝染性紅斑(りんご病)が流行しています
伝染性紅斑(りんご病)が流行、都内で警報基準に達しました
11月21日、東京都保健医療局は、伝染性紅斑の都内(小児科定点医療機関)の患者報告数が、流行基準を超えたと発表しました。
東京都においては、「定点医療機関からの患者報告数が、都全体で警報開始基準値を超えた場合」、もしくは「警報レベルにあたる保健所の管内人口の合計が東京都全体人口の30%を超えた場合」を、都全体の警報(大きな流行が発生または継続しつつあると疑われること)としています。
11月21日時点で、警報レベルにある保健所は31か所中15か所となっており、該当する保健所管内人口の割合は東京都全体の57.75%に達し、警報基準を超えています。
伝染性紅斑の患者の約7割は、6歳以下の小児となっています。家庭、保育所、幼稚園、学校等の集団生活の場において、こまめな手洗いや咳エチケットなどの感染予防を心がけましょう。
伝染性紅斑とは
ウイルスによる感染症で、両頬がりんごのように赤くなることから「りんご病」と呼ばれています。両頬の赤い発疹のほか、体や手・足に網目状の発疹がみられ、1週間程度で消失します。発疹が淡く、他の疾患との区別が難しいこともあります。発疹が出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられることが多く、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
感染経路と感染予防のポイント
ウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、手についたウイルスが口に入ったりすることで感染します。アルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでのこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュ等でおおう、場面に応じてマスクを着用する等の咳エチケットを心がけましょう。
妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、まれに胎児の異常や流産が生じることがあります。周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるよう注意してください。
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